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1.ワークショップの目的 20世紀から21世紀への「世紀転換期」における日本の科学技術関連政策 の構造変化についての歴史的な検証・評価作業を進めることは、それ自体と して重要であるばかりでなく、他の多くの歴史的トレンドと関連し、あるい は相関しているので、さまざまの歴史的トレンドを分析する際に、有用な知 識を提供することが期待される。 このワークショップでは、日本の科学技術関連政策の構造変化と、その社会 的インパクトについて、全体的な見取り図を構築する。つまり、世紀転換期 において、科学技術関連政策がどう変わり、それに対して政策の適用対象者 (大きく分ければ、「軍を含む官」「産」「学」「民」の4つのセクター) がどのようなリアクションをし、その結果として科学技術活動が全体として どう変わったのか、について全体像を素描してみたい。 その際、包括的な観点をもつことは当然であるが、それと両立する範囲内で、 重要な構造変化が起きているケースなど、特徴的なケースについても論ずるようにしたい。 4つのセクターごとに構造変化を検証するという「4セクター分析」アプロ ーチのメリットとして、重要なものが2つある。第1は包括的な視点を確保 できることである。第2は政府関係文書のロジックに対する独立性を堅持で きることにある。後者について言えば、科学技術基本計画や科学技術白書な ど、政府関係文書(つまり当事者による文書)は一定の参考にはなるが、そ れをベースとしたストーリーを立てることは歴史研究の立場からは不適切で ある。当事者の立てた枠組みに引きずられることなく、独自の分析・評価の フレームワークを、作る必要がある。その際、作為の少ない「愚直」なアプ ローチが適切である。「4セクター分析」はその1つである。それはまた包 括的な視点の確保という点でも優れている。 なお科学技術関連政策とは、国家政策体系の中で科学技術に関連の深いもの の集合体を指す。科学技術政策はその一部を指す。科学技術政策という概念 は、歴史的に特有の含蓄を帯びたものであり、科学技術に関連する政策すべ てを包括するわけではない。たとえば軍事科学技術に関連する政策は、戦後 日本では伝統的に、科学技術政策の範囲外に置かれてきた。また核エネルギ ーに関連する政策の多くは、第一義にはエネルギー政策や安全保障政策の範 疇に入れられており、科学技術政策の範疇で第一義に議論される話題は一部 にとどまる。それゆえ無用の視野の欠落を生まないために、このワークショ ップでは、科学技術関連政策というキーワードを使う。 2.ワークショップの時間割 13:00-13:20 プロローグ 吉岡 斉 (九州大学) 「世紀転換期日本の科学技術関連政策の構造変化の見方」 13:20-14:00 話題提供1(質疑応答10分を含む・以下同) 吉岡 斉 「軍事・機微技術に関連する政策」 14:00-14:40 話題提供2 後藤邦夫 (NPO法人学術研究ネット) 「産業技術に関連する政策」 休憩 15:00-15:40 話題提供3 塚原修一 (教育政策研究所) 「アカデミック・サイエンスに関連する政策」 15:40-16:20 話題提供4 調整中 「「民」セクターからみた科学技術関連政策」 16:20-16:40 コメント 佐藤靖(東京大学) 16:40-17:00 コメント2 桑原雅子(NPO法人学術研究ネット) 17:00-17:10 コメント3 調整中 休憩 休憩 17:30-18:30 総合討議 18:30-19:30 懇親会(会費約1500円) _______________________________________________________________________
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