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1.ワークショップの目的 このワークショップは、世紀転換期(1996-2005)日本における科学技術とジェンダーをめぐる諸問題を分析・検討するための共通の知的基盤を形成することを目的として企画されたものである。現在、「男女共同参画基本計画(第2次)」「第3期科学技術基本計画」のもとで、女性科学技術人材の育成・活躍促進が提起され、科学技術分 2.ワークショップの時間割 13:00-13:15 開会あいさつ 吉岡 斉(九州大学) 本報告は、昨年11月22日に公表された日本学術会議「学術とジェンダー委員会」の対 外報告書『ジェンダー視点が拓く学術と社会の未来』に基づき、現代日本における人
文社会科学と自然科学におけるジェンダー視点の意義の認識の現状、および「ジェン ダー視点による学術研究」の確立状況を、報告するものである。具体的には、ジェン
ダー概念の成立およびその使用の歴史、人文社会科学系学問におけるジェンダー研究 の現状、性差医療など幾つかの自然科学領域における展開、「学術における男女共同
参画問題」と「ジェンダー視点による学術の再構築」の関連性、ジェンダー概念に対 する一部の自然科学系研究者からの批判や疑問、「科学技術とジェンダー」という問
題系に対する科学者の認識の低さなどを主題として取り上げる。またこの報告書の背 景には、主に005年末の男女共同参画社会基本法行動計画改定に際して繰り広げられた、ジェンダー・フリー・バッシングおよび「ジェンダー概念」をめぐる政治的攻防
という出来事があるが、時間があれば、その出来事に関しても取り上げる。この出来 事には、周知のごとく、「男女同室着替え」などの事実無根の中傷以外に、「生物学
的性差とジェンダー」等の「学問次元」の論点や、「脳の性差」などの「科学」に関 わる論点も含まれていたからである。ゆえにこの出来事を追うことで、政治家および
一般市民の科学知識と世論操作、自然科学者の科学論・科学史研究に対する理解など の問題に対しても、興味深い論点を見出すことが出来ると思われる。 14:15-15:15 話題提供2 「からだ=身体(body)」は、性をめぐる社会関係(ジェンダー、性別編成原理)について議論する際の出発点となる場である。また、人が生き物である以上、あらゆる社
会関係は「からだ」という現場をノードとせざるをえず、「からだ」をめぐるポリティ クス、すなわち「身体性」(body politics)の議論は、あらゆる社会理論の交叉する
場でもある。こうした「からだ」や「身体性」という分析視角を社会理論の中核へと の持ち込んだのが、第二波フェミニズムであった。 15:25-16:25 話題提供3 女性科学技術人材の増加は、近年のわが国の科学技術政策における最重要課題の一つである。さらに学術のあらゆる分野へのジェンダー視点をもったアプローチが必要とされている。しかし、「数の増加」「担い手の多様性」あるいは「ジェンダー視点」が、伝統的西欧科学の根幹に変容をもたらすのか、という問いに確固とした展望があるわけではない。ジェンダー概念と科学をめぐっては、ジェンダー論者、科学論者、科学者のあいだにある種の混乱と対立が生じている。議論をすすめるため、まず科学論・科学認識論の文脈で「科学とはなにか」を考察しておく。その際、「伝統的科学」と「新参の科学技術(テクノサイエンス)」および「技術」は、分けて考察する必要がある。 この話題提供では、問題の核心に迫るために、まず伝統的科学を対象とする。「ジェンダーと科学」というテーマは、すでに欧米では4半世紀の歴史をもっているが、個々のフェミニスト科学論・科学認識論についての批判的検討に留まることなく、西欧近代科学の中核である物理学を中心に、科学の理論形成をインターナルに検討する。そこでは「科学と言語」が主題となる。日常言語と科学言語(ジャーゴンではなく厳密な思考のための道具)の関係を、物理学と生物学を対比しつつ考察する。 休憩 16:35-16:55 コメント1 林 真理(工学院大学) 17:15-18:00 総合討議 司会・川野祐二(千里金蘭大学) 18:00-19:30 懇親会(会費約1500円) _______________________________________________________________________
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